威沙とクリスタとPDF24(同人誌の組版計画) ※余談が長いです

以前も威沙のことを書きましたが、組版計画がもうちょっと具体的になったので、その話です。

まず威沙のテンプレートファイル(のうちの、right_page.tnf)に、他テンプレートを参考にしつつ画像をimgタグで挿入してみました。そうして威沙で組版してみた結果、
20141225威沙で小説本文に背景をつける実験・原寸
こうなりました。右側ページだけ画像が背景になってます。(自作プロファイルでのB5・三段組です。使用した画像は威沙同梱のBYGテンプレート内にあった画像です)
左側ページにも同じように画像を入れることができます。左右でデザインを変えることができるのがデフォルト機能です。(というかそうしないとノドに余裕をもった組版ができないのでそうなっている)

その後、自作プロファイル(トンボ付与機能を使って、用紙設定を変更したもの)で塗り足し3mmにして、B5・断ち切りサイズ(188×263)で出力もできるようにしてみたものがこちら。用紙サイズはAdobe Readerで確認しています。
20141225威沙実験結果・3mm塗り足しで背景ふちまで伸ばした
プロファイルに
TrimMark_imgresize=20
(17と書くとちょうど3mmくらいになるので、17でいいのですが、余裕を持つのとキリがいいのとで20にしてある)と書き足さないと、余白ができてしまいます。

って書いても理解できる人はあまりいないのかもしれないですが、ツイートだと流れ去るので一応メモしておきます。(そもそも「トンボ付与」での塗り足し3mm出力から教えろ、という方は威沙の公式掲示板の「質問スレッド」に書いておいたので見てみてください……あれでもわからない人はわからないと思いますけども。そのうちこのblogでも書き改める……かもしれません)

で、本題はここから。以前も書きましたが、ゆささんによる「小説原稿データ作成方法(改訂版)」に倣ってやってみようかなあと思っていたんです。が、私が作ろうとしている本はB5・三段組という極力ページ数が抑えられる判型・段組でも100ページを超えることは確定しています。100ページ以上(推定200ページ以上)地道にコミスタで画像処理し続けるの……? WYSIWIG大嫌いな私が……? 無理だろ……。そう思ったので、先述の実験をしてみたわけです。要するに「ページの装飾画像を用意して、威沙に各ページに貼ってもらおうぜ」ってことです。

そのための作業工程(推定)。
1.小説本文を用意する。
2.TNFタグを使って満足のいく組版を威沙で行い、PDF出力。
3.たまたま使っていたPDF24 クリエイターで、適当な右ページ・左ページを1枚ずつ画像出力(無圧縮のbmpが一番いいのだろうか? ほか、TIFFやJPGでも出力できます)
4.CLIP STUDIO PAINT EX バリュー版CLIP STUDIO PAINT PRO バリュー版でも一応可能)で、モノクロ600dpi、B5、断ち落とし3mmでファイル作成。右ページの画像を読み込んで右ページ用装飾画像を用意して、右ページの画像(文章)自体は削除し装飾画像のみ保存。左ページも同様に。
5.威沙のテンプレートで、右ページ用装飾画像はright_page.tnfに、左ページ用装飾画像はleft_page.tnfにそれぞれ貼る。
6.威沙で5で作成したテンプレートを使用したプロファイルで本文を改めてPDF出力
7.PDF24 クリエイターで不必要なページの削除などをする
8.Word等とCLIP STUDIO PAINT等で奥付や中表紙等を作成、印刷→PDF24でPDF変換
9.ファイル名やファイル形式を印刷所指定の体裁に揃える(今はPDFでの入稿を考えているけど、必要に応じてpsdなど)
こんな感じで作れるんじゃないかなあ、とアバウトに考えています。

でも実際の作業は4~6を複数回繰り返す(というか複数のページ装飾画像セット&テンプレート&プロファイルを用意する)ことになりそうです。話の流れによってページの装飾変えたいなあとか思うと。威沙には指定ページ出力という機能がありますので、基本背景はステンドグラスだけど、第3話は背景が森、第5話は血痕とか、そんな感じで装飾変えていきたいのです。特定の話のとき背景を変えるのならその部分だけ地道に画像処理でもいいんじゃ、とか少し思ったんですが、やはり私WYSIWYGな作業は極力やりたくないので、威沙さんにお願いしたいです。

まあ、そうして作った本が読みやすいのか読みにくいのかはさっぱり見当がつきませんが! もう某ストレティアシリーズ(本編・蛇足・夜魔編)の再録本作って、同人誌作成の練習しようかとか考えているくらい。作業量がぱねぇのであまり考えたくないですが。(あと需要もない)

ページ装飾は文字にかかるとめっちゃ見づらいので、文字にはかからない装飾を考えてはいますが、ページ番号を左右対称の位置に入れてその近辺に小さい画像入れるだけでも割と面白いのかなあとか。ページ上部・下部とか、小口側の上下角とか装飾するのもいいのかもしんない。と夢は広がりますがまず本文仕上げないと……来年中に発行できるといいですね、ザックラ再録+α本……。

以下余談……というか愚痴というか悩みというか。

今回同人誌作ろうとしてみて、最大の問題は「小説同人誌でB5とかまずありえないわ」みたいな通念があるらしいことですかね……。私自身は過去(15年くらい前)にB5・三段組で作ったこともありましたし、当時は結構他の方の小説本でもB5のもの見かけましたし、最近でも小説雑誌では結構あるサイズなんですが……印刷所では小説本向けプランが文庫~A5まででB5はなかったり、B5では書籍用紙や淡クリームキンマリを使えない、ということもあるようで。(本が重そうなので小説向きと言われている紙を使いたい)

いやね、文庫サイズで作れるなら文庫サイズで作りたいんですよ、私は文庫サイズが一番読みやすくて好きなんです。でけえよB5。お布団の中でごろごろしながら読むにはきついだろB5。せいぜいA5だろ。私もそう思いはするんです。でも文庫で組版したら1000ページとかいくんじゃね? 1000ページとか分冊不可避じゃね? 1冊で作れるとしても費用的にやっぱB5で作るほうが安いんですよね。

結局のところ本の単価下げたいだけなんですよ……お値段高くしたくないんだよ……。赤字確定すぎる値段つけるのもなんだかなーなので、そこそこの値段設定にしたいなあと……あと極力薄い本にしたいんですよ……(既に最低でも123ページいってますが)。ちなみに今手元にコミックモールで数年前に刷った文庫サイズの同人誌がありますが、書籍用紙使用で164ページで、背の厚さが定規で測ると9mmくらいあります。書籍用紙のどれだったかは忘れちゃったんですが白ではないです。クリームかナチュラルだと思う……クリームかなあ。それはともかく、164ページでも用紙次第で9mmくらいになるっぽいのに……。まだ厳密な組版してなくて改行タグくらいしか入れてない段階で……小説本文だけで123ページ……(Part19までで。完結予定はPart26ですってよ?)

なお、某ストレティアシリーズも同様の条件の超アバウトな組版で試してみましたが、B5・三段組で小説本文は34ページでした。威沙デフォルトのA5・二段組では小説本文が53ページ、A6(文庫)では128ページ。今書いてるやつがどんだけ長いのかって話ですよ奥さん……。

それにしても、プロファイル選んでボタン押すだけで各判型でのページ数がだいたいわかるので、威沙の存在はそれだけでもありがたいです。ベタテキストからTNFの簡易フォーマットに変換してくれる機能もついてますので、簡単に試せるんですよね。無償ダウンロード公開してて大丈夫なんだろうか。いや、ありがたいですけど。創作活動捗りますけど。

でもちょっとデフォルトプロファイルの余白のサイズが私の理想とは違うので、本格的に組版するならやはりプロファイル修正は必要不可欠なんですよね……。B5・三段組はそもそも存在しなかったので自作しましたが、デフォルトのA5・二段組も使うとしたら修正して使いたい感じの出力結果なのです……個人的な感覚ですけども。威沙は基本文庫サイズということで、文庫はさほど気にならないんですけど、その他のサイズはちょっと調整の余地がある感じに思えます。

「小説同人誌 組版」でググってみたら出てきたなんか面白いページ、よくわかるLaTeX小説サポートページ。前回コミックモールに入稿した文庫本はLaTeXでの組版だったんですが、スタイルファイルはトニイさん作のものでした。LaTeXは歴史もあるし複数の人が関わってる分、やっぱ仕上がりがきれいなんですよねー……TeXファイルとtnfファイル(威沙)ならtnfファイルのほうが圧倒的に書きやすいですが。うーむやはりLaTeX環境ローカルに作り直したい。クラウドで使えるLaTeXというのもあるんですけど、ちょっと同人誌作る目的で使うのは抵抗があって……。ちなみになんでググったかってこのページが見たかったんですけど、まあだいたいどこの小説同人誌判型談義でも「B5まじありえない」みたいな感じの言われ方ですよね……そんなにB5ってありえないんかねえ……。

投稿者:

城崎 白練

しろねり。いろいろと広く深い人。